(ブルームバーグ): プロレス興行を手掛ける米ワールド・レスリング・エンターテインメント(WWE)の株価が、3日のニューヨーク市場で急落。ほぼ2年ぶりの大幅安となった。娯楽コングロマリットのエンデバー・グループ・ホールディングスは債務を含めて93億ドル(約1兆2400億円)でWWEを買収することで同社と合意した。

エンデバーは傘下の総合格闘技団体「UFC」とWWEの統合を計画。企業価値210億ドルを超える新会社を創立する考えだと3日の声明で明らかにした。新会社はニューヨーク証券取引所(NYSE)に株式を上場する方針で、WWEの株主は現金やエンデバー株を受け取るのではなく、持ち株は新会社に移転する。

エンデバーは数カ月前からWWEに買収を仕掛けようとしており、格闘技エンターテインメントの王者として不動の地位確立を狙っている。アリエル・エマニュエル最高経営責任者(CEO)は自社の専門知識とリソースをメディアとの権利交渉や世界各地での興行に生かし、WWEでの売上高押し上げとコスト削減を図る。

WWE株の下げは一時9%を超え、2021年2月以来の大幅安。エンデバーの株価はほぼ変わらず。

原題:WWE Shares Slide After $9.3 Billion Tie-Up With Endeavor’s UFC(抜粋)

 

--取材協力:Chris Palmeri、Katie Roof.

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