2023/4/4

【末期】イーロン・マスクはいかにツイッターを「殺した」か

INDEX
  • 「最強のSNS」の凋落
  • 価値あるものを「水に流す」
  • 「認証バッジ有料化」の真意
  • 誰にとっても損にしかならない
  • 富が「破壊兵器」に変わるとき

「最強のSNS」の凋落

イーロン・マスクが、ツイッターという比較的小規模なSNSプラットフォームをかなりの高額で買収してから、かれこれ5カ月が経つ。
ツイッターはリアルタイムでの情報発信や、専門知識の共有の場として抜きん出ていたことから、純粋ユーザー数を大きく伸ばしてきた。ユーザー側にスパムやデマを排除するリテラシーさえあれば、まさにネット上で「最強」の存在だった。
平凡なネットユーザーにとっては、ツイッターはいまひとつ使いこなし方がわからないプラットフォームだったかもしれない。
しかし、ジャーナリストをはじめとする好奇心旺盛な人々にとって、ツイッターは情報の宝庫だった。そこでは、有識者やセレブをはじめとする「面白い人たち」が日夜、会話を繰り広げていたからだ。