伊勢丹新宿本店が統合前を含め過去最高売上の見通し 1992年3月期以来の快挙
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注目のコメント
国内のリベンジ消費が本格化しています。かつ、インバウンド需要です。インバウンドは政府が力を入れている「ラグジュアリー・インバウンド」がキーワード。富裕層・単価の高い消費をする層の取り込みは、国策です。現状、インバウンド1人当たり消費額は21万円ほどですが、100万円の消費する訪日外国人を受け入れていく方針です。コロナ前インバウンド規模は4兆円、今年は5兆円も見えていますが、将来的に10兆円を目指せる市場です。ラグジュアリー商品を扱い、ラグジュアリー層の接し方にもノウハウのある百貨店に期待です。
ラグジュアリーブランドの好調さに尽きるようです。どのブランドも値上げ、値上げ、値上げ。この数年、価格改定を繰り返していて、高ければ高いほど売れる、という循環に入っています。5年前に比べて価格が2倍以上という定番品も珍しくありません。
これを高いと思うのは、日本のインフレがマイルドであることも影響しています。ラグジュアリーブランドは、世界中で同一価格を目指しているので、日本人からは相対的に高く感じます。裏を返せば、外国人観光客は日本でブランド物を買うと安く感じます。だから伊勢丹も好調なわけです。
これがこれからどうなるか。一本調子には続かないとみていますが、どうでしょうか。31年ぶりの更新といっても31年前とは取り巻く環境はまったく異なる中での復活。今後は富裕層に軸足をおいた形に発展していくのではないでしょうか。大衆消費時代の終わりを告げる百貨店の復活劇とも見ることもできると思います。