人口首位インドを待つ「成長の罠」 人材投資で変わる未来
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アイルランドは、1人当たりGDPが1000万ドルを超え、世界第2位となりました。
英国の2倍、日本の2.5倍です。
アイルランドは、人口も増加を続けており、2000年には380万人でしたが、現在は500万人を超えています。
これは、毎年10万人前後の移民・難民が新規定住しているためです。
アイルランドの場合、人口規模からいっても、シンガポールのようなものでしょう。非常に難しく、いまだ有効な打ち手も見いだせてないと思いますが、一国のGDPは拡大し算術計算上の1人当たりGDPも増えて国民は豊かになったように見えますが、一方、アイルランドの若者は高い失業率と家賃の高騰にあえいでいます。
このような状況は中国、韓国やシンガポールとも似ています(これら各国の事情はまったく違いますが)。共存共栄できる道を模索できないものでしょうか。税制優遇で多くの大手IT企業等が拠点を置くようになり、GDPそのものは大きく上昇、元々人口の少なかったこの国は一見「一人当たりGDP」が成長したように見えますが、実際行ってみると分かります。最も発展しているはずのダブリンでも駅も道路もバスもボロく、中心部にすら、取り壊されずに残る空き家や廃墟が目立ちます。体感的にはポルトガル程度の経済水準。GDP per capita で格下のはずのイギリスの方がその点でははるかに先進国感があります。(もちろん、それでも日本の水準に比べればまるっきりボロボロの途上国ですが)
「一人当たりGDP」と言いますが、結局どこにどうお金が回っているのか次第で、中産階級以下庶民や貧困層の総合的な生活水準を見れば日本は少なくともどのヨーロッパの「裕福な」国よりもはるかに上です。これは対アメリカでも言えますが。いわゆる労働生産性とも本質的には無関係なので、ひとまず現地の実態を直接調べずにこの一人当たりGDPを指標として持ち出すのはそろそろ避けるべきかと。