(ブルームバーグ): みずほフィナンシャルグループとLINEは30日、共同で設立を目指してきた新銀行の開業を断念すると正式に発表した。システム開発の遅れなどが影響した。

発表によると、金融デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展や、安全性への関⼼の⾼まりなどを踏まえたサービスの提供にはさらなる時間と追加投資が必要で、現時点で顧客の期待に応えることは見通せないとしてプロジェクトの中止を判断した。

両社は2019年5月にそれぞれ傘下のみずほ銀行とLINEフィナンシャルが共同出資による新銀行の設立準備会社を設立。みずほ銀のノウハウを生かし、LINEアプリ上で全てのサービスが完結するスマートフォン専業銀行として若年層の取り込みを狙っていた。

両社は当初、20年度中の新銀行設立を目指していた。しかし、事情に詳しい関係者によると、システム開発が難航し、開業が22年度中に延期される中、競争環境も大きく変化したことが響き、開業断念に至った。

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(正式発表の内容を追加し、更新します)

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