2023/3/31

【未来予測】少子高齢化が「数十年のインフレ」をもたらす 

少子高齢化で安い労働力が去り、世界には何十年も続くインフレが訪れる──。
こんな予想を2020年出版の著書『人口大逆転』(日本での出版は2022年)でしたのがイギリスの中央銀行・イングランド銀行の元チーフ・アドバイザーのチャールズ・グッドハート氏だ。
新型コロナのパンデミックやロシアのウクライナ侵攻などの影響はあるものの、この2020年の予想は2023年現在、的中しているように見える。
グッドハート氏は日本のデフレの原因は、中国で製造された商品を通じての「輸出されたデフレ」だったと主張する。
日本に限らず、中国などからの「デフレの輸出」の影響は世界各地で物価の上昇幅を小さくしていた。
これが、中国の高齢化と労働力減少によって「大逆転」を起こし、世界に数十年のインフレをもたらす、と予言しているのだ。
NewsPicks編集部では、インフレの予言者グッドハート氏への取材を敢行。日本そして世界経済に今後、何が起きるのか語ってもらった。

メイドインチャイナの影響力