「投資はリスク」と思う人に知ってもらいたい真実
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掲載ありがとうございます。
本書籍は、中学国語教科書にも掲載された前著の改訂増補版であり、家庭や学校で教えきれない「お金の話」を中高生のために書き下ろしたものです。
高校学習指導要領改訂によって2022年4月から高校家庭科に採用された「金融・経済・投資」の授業に対応しており、成年年齢18歳への引き上げによって変わる点、注意点などもわかりやすく解説しています。投資が苦手な国民のために、お金を預かって企業に融資して運用してくれるプロ集団が銀行のはずが、いまや手数料を取って国債を買うだけでリスクを取らず資産運用能力を失ってしまい、バブル期に株で大損した世代がたくさんいるために、株=ギャンブルとなってしまい、ちゃんと企業業績をみて投資できる人が株式市場に参加して来ないという。
低金利を続けて財政の不安を先延ばしする事で、事実上国民からピンハネできる政府も、使いにくいお金を無理な既得権事業に配るだけで、未来に繋がる事業や、教育や子育てなど未来投資にお金をまわしてこなかった。
結局、溜まった銀行預金やタンス預金を、成長のための再投資に運用できる賢い人に預ける事に失敗してきたのが、日本の30年間だったのではないか。
新しい日銀総裁の植田氏は就任前に既に「金利の正常化」を宣言したが、そうなれば市場に金利上昇期待が生まれ、少しは銀行預金やタンス預金が成長分野に投資される事が増えてくれるかも知れない。
フランク・ナイトは計測できるリスクと計測できない不確実性を区別し、利益の源泉は不確実性への挑戦の報酬だと考えた。
不確実性の源泉には、計量の限界や人の行動などあるが、情報が共有されている現代においては、人間の認知限界がもたらす合成の誤謬みたいなものが、最大の不確実性になっていると思う。人々が何を勘違いして行動しているかが分かれば、社会が置かれている不確実性に気付けるかも知れない。そこに生まれる新たなチャンスこそが、次の成長の源泉となるだろう。「長期」「積み立て」「分散」…ホントにその通りだと思います。
私は、分かっていながら儲けを狙って年収分ぐらい損しております。まあ自営業なので1年長く働けばいいと思いますが、反省です。