2023/3/30

【次世代】ハイリスク・ハイリターン技術を支援する米機関とは

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INDEX
  • 「ハイリスク・ハイリターン」を狙う
  • 想像力が問われる
  • 既に資金調達は約110億ドル
  • 商業化に向けた「お墨付き」に

「ハイリスク・ハイリターン」を狙う

今世紀半ばまでに温室効果ガス排出量をゼロにするという、ジョー・バイデン米大統領の掲げる気候変動対策の目標には、常識にとらわれない発想が必要だ。
そこで出番となるのが、空飛ぶ風力発電機やイカの皮に着想を得た衣服などに資金を提供している、米エネルギー省管轄のエネルギー高等研究計画局(ARPA-E)だ。
ARPA-Eは先日、首都ワシントン近郊で年次サミットを開催し、多数の実験的なテクノロジーやロボットDJによる音楽などが披露された。
ARPA-Eは、インターネットやGPSの開発に貢献したとされる米国防総省の研究機関をモデルにしており、民間企業の投資にはリスクが高すぎる画期的なエネルギープロジェクトに資金を提供している。