2023/3/29

【必読】子どもを持つなら知っておきたいお金のこと

片平 知宏

NewsPicks編集部 記者

子どもの教育費、結局いくらかかるのか──。

子どもを持つことの大きなハードルの一つになっているのが教育費用だ。

それは2021年の国立社会保障・人口問題研究所調査でも明らかだ。結婚している夫婦に聞いた理想の子どもの数は平均2.25人に対して、予定している子どもの平均は2.01人。

理想の子どもを持たないのは「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」という経済的な理由を52％（複数回答）が選択している。

教育費、いつ、いくらかかるのか。子どもを持つかどうかの選択をする上で重要な教育費について、まず知るところから始めよう。

投資や子育ての著作多数で1000件以上の相談に乗ってきたファイナンシャルプランナーの八木陽子さんに取材した。

教育費は進路でここまで違う

──教育費、いくらかかるのでしょうか。

コメント

注目のコメント

• 清水 勝彦

  慶應ビジネススクール 教授

  ・2023年03月29日

  確かに高いですね。アメリカの感覚だと高校まで無料ですが、大学で私立に行こうものなら奨学金などをもらわなければそこだけで4000万近くかかりますし(州立であれば州内で600万、州外で2000万というところ)、無名の大学でも奨学金がもらえて行くことを誇りにしているケースも多く見てきました。本来は「なんのための大学か」と問いたいところですが、子供にとってそれが分かるのは社会に出てからではないかと思うので、悩ましいところです。
  
  ちなみに随分前ですが、大学が無料の英国で「日本は子供にお金がかかる」とぼやいたら、英国人に「ほかに何に使うの？」と聞き返されたという話があります。
• 片平 知宏

  NewsPicks編集部 記者

  ・2023年03月29日

  特集の前日までの流れとうって変わって、今日はマネーの記事です。子どもの教育費について、実際にいくら必要なのか。どのタイミングで貯めていくべきなのか、コツをまとめました。
  
  私自身は地方出身なのである意味「エコノミーコース」（さらに奨学金貸与）だったのですが、ケース別の費用をみると、首都圏、特に東京での子育てが辛くなる理由も分かる気がします。
  
  【追記】
  ご指摘ありがとうございます。図版修正しました。
  
  都内は高校では入学者数が私立が全日制、普通科でも多数な一方、都内の中学校は公立が多数でした。
  https://www.toukei.metro.tokyo.lg.jp/gakkou/2022/gk22qg10000.htm#kou
• 塚本 俊太郎

  金融教育家

  ・2023年03月29日

  合計額を見るとすごく大きいですが、小学校なら6年、中学・高校は3年、大学は4年で割って、1年間にかかる費用で見ると良いですね。公立小学校の場合は6年間で211万円ですが、1年あたりにすると35万円。この内訳は学校教育費・給食費が約10万円、学校外活動費(塾や習い事)が約25万円です。(所得制限がなければ)児童手当が年間12万円あるので、足りない分を多少やりくりするという感じですね。