【グーグル】ベールを脱いだAIボット「バード」の実力
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Googleに対して悲観的なコメントが多いようですが、生成型AIはOpenAIまでたどり着いて登録しないとならず、IT界隈以外の一般消費者にはまだ利用ハードルが高い印象。
反面、Googleが検索窓付近に候補として出す場合は、一般消費者の利用もスムーズで、何よりモバイルで使えそうなのが利点。
イノベーター層と早めのアーリーアダプター層にはChatGPTが刺さっていますが、一般化のきっかけにするにはまだまだGoogleにチャンスがあると感じています。グーグルが発表したAIチャットボットBardに関するニューヨーク・タイムズ最新のレポートです。
最近友人の悩みについて、BardとChatGPTで聞いてみました。どちらとも基本的に同じ答えが返ってくるんですね。「メリットとデメリットを書き出してみよう」とか「これは完全にあなたの選択だ」とか。コントロバーシャルな問題であるほど、「模範解答」が用意されているようです。
Bardは最後だけ少し違っていました。最後両方ともわからないほどの選択だったらコイントスで決める方法もあると。
いかにコントロバーシャルな問題について、「間違いを出さないか」こここが本当に難しいく、グーグルは全力で行きたくてもそこをかなり慎重に捉えています。全世界で盛り上がるAIチャットボット競争に乗り遅れたくはないが、全力で突っ走れない、痛し痒しの問題を抱えています。これは完全に想像ですが、Bardのチャットツールとしての技術的な面にも加えて、Googleが検討を急いでいるであろうことは、このツールをどう広告ビジネスとして成り立たせるという点だと想像しています。
良くも悪くも、こうしたチャットツールに広告の要素が入り込むと、出稿主となる企業は、よりチャットを加速させるような何かしらのインセンティブデータを提供し、集客に寄与することになると考えるのが自然です。
例えば、(どう学習データ化するかの技術的なできる・できないは一旦置いておいて)Bardのみで特定の商品・サービスの最新情報が手に入れられる仕組み、先行予約をBardのチャットのみで行う仕組み、過去のチャット履歴から広告主に有利な返答を返す仕組みなどは、わりと容易に想像できます(もっと精緻化は必要ですが、、)。
このようなチャットツールの広告化は、情報をねじ曲げる恐れもある反面、それらのインセンティブによってユーザーを大きく集客できる可能性を大いに持っています。Googleにとっては、これまでの検索エンジン上のリスティング広告などとは全く異なるビジネスモデルになることから、単にBardの技術開発というだけでなく、その展開の検討も行われている故の遅れなのだろうと想像しています。