クレディSは「月曜を生き延びられなかっただろう」-スイス財務相
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注目のコメント
クレディ・スイスが無秩序に破綻することを防いだ今回のスイス政府の行動は賞賛に値すると私は思います。無秩序な破綻は国際金融システムの安定を損ない、スイスの金融分野におけるレピュテーションを地に堕としたはず。それが回避されたからこそ、一部の投資家が欲深くAT1債のwrite-downについて文句を言うという「平時」が維持されていると、考えるべきです。
予防的措置というものは、常に批判される。そういうものです。クレディ・スイスの救済を正当化する意図があるとは思いますが、
「世界の金融危機も想定された。クレディ・スイスの破綻は他の銀行を底なしの闇に突き落としただろう」という下りはその通りだと思います。
救済買収は日本時間の月曜未明に決まりましたが、
日曜の昼の取材で、グローバルマクロファンドの運用者は「万が一買収が決まらなければ、金融恐慌が起きる」と指摘していました。
それもアジア市場が開くまでに買収を発表できなければいけなかったわけですから、ほんの半日程度の短時間に、世界経済の運命は委ねられていたわけです。
結果として、買収合意にはこぎ着けたものの、AT1債全損という債券市場への「爆弾」も投下され、金融不安はもう一段高まってしまいました。
しかし、「最悪の事態」は一応回避できたというのは、事実ではないでしょうか。