[23日 ロイター] - ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計会社アームは米ニューヨークでの新規株式公開(IPO)を前に収入増を目指すため、半導体設計価格を引き上げようとしている。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が23日に報じた。

同紙は複数の業界幹部や元従業員の話を基に、アームが最近、ビジネスモデルの「大幅な転換」を複数の顧客に通知したと伝えた。ロイヤルティプログラムを変更し、半導体の価値に基づいて半導体メーカーに設計使用料を請求することをやめ、代わりにデバイスの価値に基づいてデバイスメーカーに代金を請求する意向という。

平均的なスマートフォンの価値は単一の半導体の価値をはるかに上回るため、この変更の結果、アームは販売する各デザインに対して何倍もの収入を得ることができると想定している。

ロイターはアームにコメントを求めたが、今のところ回答を得られていない。