米財務長官、全預金への保険適用や上限引き上げに否定的
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イエレン氏が確認した原則には誰も異論はないと思いますが、現実として生ずる事態との間では、どうしても受け入れ難い面も残ります。
第一に、大手金融機関は国際金融市場への影響が大きいという意味でシステミックである一方、中小金融機関は各々の地域経済に重要な影響を持つのでシステミックということになると、最早全てがシステミックとなります。
第二に、大手金融機関の破綻が国際的なショックの波及に起因する場合があることや中小金融機関の破綻が地域経済の疲弊による場合があることを考えると、逆にシステミックな金融機関ほどリスクに直面する恐れが大きい面もある様に見えます。
いずれにせよ、規制当局が預金を部分的にしか保護しない方針を堅持する限り、事前の監督のあり方に波及しうる問題であるように思います。議会承認はいささか面倒なので回避したいということでしょうか
それ以外の手法(民間の間での融通、FRBによる流動性準備)は非常に迅速でした