How the Swiss ‘trinity’ forced UBS to save Credit Suisse

コメント

注目のコメント

• Kato Jun

  ユーザベース SPEEDAアナリスト

  ・2023年03月21日

  FTによる、Credit SuisseのUBSによる、というかスイス当局による合併交渉の記事。どれだけ当局主導だったかが窺える。
  個人的に興味深かったのは以下。
  ・当局がどれだけ国有化を避けたかったのか。それは金融危機のUBSへの公的資金注入のトラウマから。
  ・BlackRockの金融危機でのBGI買収の成功体験からの参加。ただし、スイス当局が望まず、BlackRockとしても最大顧客の一つであるUBSとの関係や、実際に買った時の米当局との交渉などから躊躇に至った
  ・最初の10億ドルオファーやMAC条項への、当然とも言えるが、CSやCSの主要株主である中東の反発。なお、今後、中東とスイスの関係性やそこでの富裕層ビジネスはどうなっていくだろうか
  ・最後に落ち着いた条件は、UBSとしてはあまりに魅力的、CSとしてはあまりにもひどく、ガバナンスや株主権利を無視したものという捉え方
  ・また多少なりともスイス国民や中東大株主などへの被害を減らすために、AT1投資家を犠牲にする意思決定をしたこと
  ・それでもCSの取締役会としては、もう受け入れるしかなかったこと
  
  ただ、今回のディール、あまりにもFTにリークされ過ぎだったとも同時に思う。