FOMC、8.6兆ドルのバランスシートも焦点-銀行支援で拡大再開
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Discount Window (ディスカウント・ウインドー)の残高が史上最高額に到達しています。
ディスカウント・ウィンドウとは、中央銀行が行う古典的な金融政策の一種であり、市中銀行が中央銀行から短期資金の調達を行うことができる制度です。
ちなみに、その名前ですが、その昔、オンラインがなかった時代には、各Reserve Bankの建物の中に、ディスカウントというテラー窓口があり、そこで各行が赴いて紙で融資手続をしていたことに由来しています。
融資期間は最大90日、金利はFFレートと90日CDレートの平均値から算出。金融の混乱によって引き起こされる一時的な流動性不足に対応するもので、リーマンショック、コロナショック時に残高が急増しましたが、今回のSVB問題をキッカケに過去最高額に到達しています。
注目のコメント
コロナ渦中で8兆9000億ドル規模まで膨らんだバランスシートサイズを8兆3000億ドル規模まで落としたところで今回の問題が起き、8兆6000億ドル規模に再び膨らんだものをこの先どうするかということですね。
バランスシートサイズが大きいといえば大きいですが、GDP対比でみると35%程度で、GDPの135%に上る巨額の資産を抱える日銀はもとより、60%程度のECBと比べてもさして大きいわけではありません。インフレ抑制のため引き締め姿勢を崩すわけには行きませんが、危機対応に必要な資金は躊躇なく出して行かざるを得ないような気がします。ホント「どうするインフレ」「どうするドットチャート」ですね。
久々に見方が(25bpか見送りかで)別れておりQE/QT舵取りにも要注目ですね。
〜私見では今回25bp上げとかないとインフレ酷くなると思慮(FEDはALMダメな金融機関破綻リスクについて利上げプロセスで認識してたはずでは?)