奇策は不要。東芝テックが示した「CVC」の一つの正解
コメント
注目のコメント
東芝テックCVCの鳥井さんにインタビューしました。大手企業は、CVCの立ち上げやスタートアップの投資などに取り組んでいますが、優れた成果を上げるまでに至っているところは限られています。
東芝テックCVCの取り組みを今回色々と伺いましたが、基本的には奇策はとらず、地道にスタートアップの成長に貢献すべく、自社資源を動員していくことに取り組んでいて、とても好感が持てました。ビジネス環境が大きく変化する中、大企業ではオープンイノベーションが不可欠な戦略となり、 2010年代以降、CVCの設立が相次いでいます。
POSシステム大手、東芝テックは2019年にCVCを創設。自社のアセットを活かして各種のスタートアップとの協業を進めています。
CVCに関する社内的な合意形成や出資先との関係構築などが成否のカギを握ると言われる中で、東芝テックはそれらの課題とどう向き合い、乗り越えてきたのか。
東芝テック「CVC推進室」のリーダー鳥井敦さんと、経営戦略論などを専門とする埼玉大学経済経営系大学院の宇田川元一先生に対談していただきました。ご出資を戴いている東芝テック様の記事。鳥井さんには日々お世話になっていますが「奇をてらわない」とはまさにその通りかなと。将来の時価総額云々なんて話をしたことはなく、弊社ならば「どうやって飲食店、飲食業界に貢献していくか」という志をベースに正論のぶつかり合いをさせて戴いております。先方の事業部の枠内という発想も全くなく、一方で弊社独自の技術と先方のニーズの接点を常に探ってくださっていて、実際それが新たなサービスとして芽吹いて来ています。CVCというよりは頼りになる兄貴分のような存在であり、そんなチームの皆さんと今後「イノベーション」を一緒に実現していくのが楽しみです。