[10日 ロイター] - 米メタ・プラットフォームズは、新しいソーシャルメディア(交流サイト)アプリの導入を検討している。ツイッターに代わって世界の「デジタル広場」を創出することを狙う。

メタの広報担当者は、ロイターに送ったメールで「われわれはテキスト情報を共有する独立・分散型のソーシャルネットワークを検討している。クリエイターや公人が自分の興味に関してタイムリーに情報を共有できる独立の空間のチャンスがあると確信している」との声明を出した。導入時期は明らかにしなかった。

メタの新しいアプリは、2016年に始まった交流サイト「マストドン」と同じようなフレームワークをベースにする計画だ。

メタは傘下にある最大のプラットフォーム、フェイスブックが若年層の獲得で苦戦している。また、「メタバース」(ユーザーが交流したり仕事したりする巨大仮想現実空間)に巨額の投資をしているものの、少なくとも短期的には成果を上げる兆しはあまり見られない。

メタの動画共有アプリ、インスタグラムは、コンテンツ制作者や影響力を持つ「インフルエンサー」が中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」へ移行しており、厳しい競争に直面している。