2023/3/10

【直撃】メルカリが「暗号資産」に本気を出した根本理由

NewsPicks 編集部 記者
メルカリのフリマで不用品を売ると、暗号資産の「ビットコイン」がもらえる。3月9日からそんなサービスが始まった。
暗号資産やブロックチェーンのサービスを開発する子会社メルコインが、暗号資産交換業を開始。メルカリのアプリでビットコインが売買できるようになった。
登録した銀行口座などからチャージした残高や、フリマで得た売上金やポイントで、1円から購入が可能だ。
「日本における暗号資産の保有割合は他国に比べてかなり低い。未体験の人にまずは触れてもらえるサービスにする」
メルコインの中村奎太CPO(最高プロダクト責任者)は発表会見で、新サービスに込めた意気込みをそう語った。
3月9日に行われたメルカリの記者会見。フィンテックCEOの山本真人氏と、メルコインの中村奎太CPOが登壇した(撮影:中川雅博)
国内の暗号資産口座数は640万。一方でメルカリの累計利用者数は4800万で、そのうちすぐに暗号資産を買える状態にある本人確認済みのユーザー数は約1300万に上る。
暗号資産に触れたことのない人にメルカリが門戸を開けば、一気に裾野が広がる可能性がある。
だが、そもそもなぜメルカリがビットコインの売買を始めるのか。そこまでして暗号資産のユーザーを増やしたい理由は何なのか。
NewsPicksは中村CPOに直撃。サービスの全容とともに、まだあまり知られていないメルカリの「Web3」戦略を解説する。
INDEX
  • わかりやすさと使いやすさを徹底
  • 既存の交換所とは一線を画す
  • 暗号資産の普及に全力を注ぐ理由
  • Web3時代の主役、「ウォレット」
  • メルカリが進めるWeb3戦略

わかりやすさと使いやすさを徹底