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マレーシア元首相を逮捕 汚職容疑、選挙で打撃も

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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    マレーシアは、2022年11月の総選挙の結果、アンワル首相の新政権が成立していました。
     選挙は接戦でしたが、選挙後のいくつもの政党の合従連衡の末、アンワル首相が議会の多数派を確保しました。
     選挙結果からいえば、ムヒディン元首相の政党連合もほとんど近い議席数でしたが、他政党の取り込みに失敗しました。

    アンワル政権成立から100日、最大の対抗馬であったムヒディン元副首相が逮捕されました。
     汚職の容疑というのは、以下のようなものです。
     ムヒディン政権の2020年から、マレーシアではコロナ禍で事業継続が困難な企業のために、18兆円もの補助金が政府から支出されました。
     その補助金が、ムヒディン元首相の政党の議員が経営する企業や、政党に近い企業に多く支出されたのではないか、というものです。

    ありそうな話ではありますが、これで元首相で現職の国会議員で野党第1党党首を突然逮捕するのは、マレーシアの基準でもかなり強硬な措置です、
     逮捕は午後1時で、午後8時に健康上の理由で保釈されました。


  • シューコー・ジャパン株式会社 社長

    マレーシアは1957年独立してから2018年まで一度も政権交代がなかった。理想な形ではないが、政権が変わるたびに、このようにチェックがあることで、汚職のリスクが高くなり、減ることを期待しています。


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