[ソウル 7日 ロイター] - 韓国のIT(情報技術)大手カカオは、人気K-POPアーティストを抱える芸能事務所SMエンターテインメントに対する総額1兆2500億ウォン(9億6200万ドル)の株式公開買い付け(TOB)を開始した。人気グループBTSの所属事務所「HYBEハイブ」とのSMエンタ株争奪戦が激化した。

カカオのTOB発表を受け、SMエンタの株価は14%急騰し、14万8500ウォンと、カカオの提示価格の15万ウォンに近づいた。カカオはSMエンタ株を最大35%取得したい考え。

SMエンタ創業者の李秀満氏はカカオが第2位株主となる従来の合意について裁判所に差し止めを請求しており、このたび受理された。

同氏は保有していた同社株約15%をハイブに売却している。

ハイブはTOBでSMエンタ株25%を追加取得する計画だったが、株主はカカオから対抗案が出ることを予期してハイブの1株12万ウォンの提示価格に応じず、TOBは失敗に終わった。

上場企業のカカオと子会社カカオエンターテインメントは、SMエンタの保有率を現在の約5%から最大49%に引き上げ、戦略的な提携関係を強化することを目指している。

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