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有毒ガスまかれた?イラン女子校で2000人以上が健康被害…テヘランなど25州120校で

読売新聞
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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    奇妙な事件です。
     「25州の120校以上」なのですから、食中毒などではないし、相当な組織的犯行です。そのことは、当然、イラン政府もしくは実質的な権力を握る革命防衛隊にしかできないことではないか、という疑いを人々に持たせます。

    女子教育に反対する思想の持主、を疑うにしても、イランでは女子教育は広く普及していて、大学進学率も女子60%、男子40%くらいです。
     アフガニスタンのような、学校に行けない子どもが多い国とは違います。

    いずれにしろ、女子生徒たちの親にすれば、許容できないことです。
     イラン政府は、この「毒ガス」が何であるのかも発表していません。死者は出ていないので、それほど致死性は高くないのでしょうが。
     イラン政府は調査すると言っていますが、人々の政府に対する疑いと不満は高まります。


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