[東京 6日 ロイター] - 第一生命保険<8750.T>と日本生命保険[NPNLI.UL]が、りそなホールディングス<8308.T>と資本・業務提携を結ぶ方向で交渉していることが分かった。月内にも締結する見通し。複数の関係筋が6日、明らかにした。

りそなの金庫株約1億3000万株を2社が買い受ける方向だ。発行済み株式に占める割合は約5%程度で、時価で800億円弱になる。

りそなは安定株主を確保する一方、第一生命と日生はりそなの支店での保険商品の販売を目指す。りそなは6月以降にも国から注入されている公的資金を一括返済する見通しで、リテール業務の強化策の一環として位置付ける。

第一生命はすでにりそなの優先株を保有しており、さらに関係を深める。りそなは「業務面で様々な検討を行っていることは事実」とのコメントを発表。日生は「出資も含めて交渉ているのは事実」(広報)、第一生命は「コメントできない」(同)としている。

(布施太郎)