[27日 ロイター] - 中国のアント・グループ とソフトバンクグループは、インドの決済サービス「ペイティーエム」運営会社の保有株式を同国携帯大手バーティ・エアテルの創業者に売却する交渉が決裂したことを受け、公開市場で売却する公算が大きいと、インド紙エコノミック・タイムズが27日に報じた。

報道によると、アントとソフトバンクGを代理する株主と投資銀行はバーティ・エアテルの創業者であるスニル・ミタル会長に、ペイティーエムを展開するワン97コミュニケーションズの保有株売却を提案していた。

アントは約25%の株式を保有する筆頭株主で、ソフトバンクGは約13%を保有しているという。

ペイティーエムは2021年終盤の株式上場が低調な結果に終わって以来、黒字転換の圧力にさらされている。株価は新規株式公開(IPO)価格を下回る水準に落ち込んでいる。

中国のアリババ・グループは今月、ワン97コミュニケーションズの保有株式をブロック取引で全て売却した。売却額は約137億8000万ルピー(1億6620万ドル)だった。ソフトバンクGも先に、ワン97コミュニケーションズの株式4.5%をブロック取引により2億ドルで売却している。