2023/2/26

【自省録】失った信用を取り戻す「たったひとつ」の行動

NewsPicks編集部
築き上げてきた信用を、一瞬のうちに失ってしまったら……。
カラテカの入江慎也氏は、2019年に起きた「闇営業」騒動によって、芸人の職を奪われることになった。
しかし現在は、清掃会社・ピカピカを立ち上げ、舞台を新たに活躍している。復活の原動力になったのは「自分が一番やりたいことを我慢する」ことだったそうだ。
“ともだち5000人芸人”として話題を呼ぶ最中に地獄を見た入江氏は、なぜ再起できたのか。
自著『信用』(新潮社)に綴られた今日までの4年間を振り返り、挫折を経験したからこそ語れる行動法則を聞いていこう。
INDEX
  • まさか芸人を「辞める」とは
  • 絶好調とは言えないけれど
  • それでも応援される理由
  • やりたいことにストップをかける

まさか芸人を「辞める」とは

──芸人から清掃会社の代表に転身し、目の前の仕事に対する意識に変化はありましたか。
入江 目の前の仕事に真剣に取り組んできたのは、芸人時代から変わりません。ただ、「仕事はなくなるものだ」と理解できたことで、仕事に対する考え方は変化しました。
芸人時代は、騒動を起こしてしまうまで「辞める」という選択肢がないものだと思っていました。どれだけ仕事がなくても、それでも芸人を続けるつもりだったのです。
(写真:iStock / wir0man)
イリエコネクションを設立した理由も、芸人としての収入が途絶えても、芸人を続けるためでした。
でも、仕事は突如として、なくなる可能性があるものです。ピカピカも依頼がなければ潰れてしまいますし、そうなると社員が無職になってしまいます。シャレになりません。