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今日ちょうど学会で梅毒の演題を発表しました。
総合病院での症例では(総合病院の、というバイアスがある前提で)、6割以上が、全く別の疾患での手術前検査や入院時検査で偶発的にたまたま梅毒感染と判明した症例でした。
当然、みなさん自分が梅毒かもなんて微塵も思っていません。

報告数以上に感染者がいると思われ、ゆえに、感染は拡大し続けています。

心当たりがない人も多く感染してはいますが、
一般的には、男女ともに4割が性風俗利用歴従事歴があると言われているので、せめて心当たりがある人は本当に一度検査をお願いします。匿名で無料で検査できます。
梅毒は日本では近年右肩上がりに感染者数が増加しており、注意喚起がされていますが、それでも増え続けています。昨年の感染者は約13000人となり、前年の1.6倍に急増しています。

コロナやインフルエンザなどの飛沫感染、接触感染が中心の感染症は行動制限や、マスク、手指消毒、人混みを避けるといった行動でコントロールが可能ですが、性感染症は注意喚起をしても抑制するのが難しいという特徴があります。治療可能な疾患ですので、まず個人で早期発見、早期治療を行うという対策が重要です。
梅毒の感染は採血でわかります。

今までは梅毒の方が非常に少なかったため皮膚科、泌尿器科、婦人科や感染症内科以外では診療する機会がなかったですが、この最近日本でも患者さんが増えてきて一般内科でも相談されるケースが出てきています。