2023/2/23

【難題】戦争が起きた。その時、会社はどうする?

NewsPicks編集部 ライター
大国が起こす戦争に、「企業」はどう向き合えばいいのか──。
ロシアのウクライナ侵攻は、世界中の企業にも大きなインパクトを与えた。
エネルギー価格の高騰に加え、食料輸出大国のロシアやウクライナから輸送が滞ったことで食料品や日用品で値上げラッシュが続き、消費者の家計をも直撃した。
ところが、それだけではない。
戦争という、衝撃的な出来事への反応次第で、企業イメージやブランドが大きく変動する、いわゆる「レピュテーションリスク」も顕在化した。
西側諸国の中では、ロシアからの撤退が遅れたり、ウクライナ支援に関心を示さなかったりした企業に対して、若い世代を中心に抗議の声が吹き荒れた。
当初はロシアに残るという判断をしながらも、抗議に押されて泣く泣く撤退した企業も多い。
「SDGs」「ESG」といった言葉が氾濫して久しい中、いったい今後、企業は戦争という、本業と関係なく起こるイベントに対して、どう振る舞えばいいのだろうか。
専門家の見解も交え、ウクライナ戦争後の企業のレピュテーションリスクを考えてみよう。
INDEX
  • 明暗が分かれた初動対応
  • G7で「下から2番目」の現実
  • 撤退で名を上げた「意外な」企業
  • ユニクロの「誤算」
  • ロシアとは桁違いの「チャイナリスク」
  • 取り組むべき2つの対策