2023/2/23

【検索競争】マイクロソフト首脳が語る「グーグル攻略」の算段

NewsPicks 編集部 記者
「まったく新しい検索の時代がやってきた」
2月7日、マイクロソフトの検索エンジン「Bing(ビング)」が大きく生まれ変わった。この日、サティア・ナデラCEOは発表の場で興奮気味に語っていた。
世界中で旋風を巻き起こしたAIチャットボット、「ChatGPT」。マイクロソフトは2019年、これを開発したスタートアップのOpenAI(オープンAI)に出資し、提携した。
3年強を経て、オープンAIの大規模言語モデルとマイクロソフトの技術を掛け合わせ、「新生Bing」が生まれた。そして、このBingを搭載し、ウェブブラウザの「Edge(エッジ)」も刷新された。
新たな「Bing」の検索画面。通常の検索結果の右側に、チャットボットによる回答も表示される
まずはPC限定で公開された新たなBingを使おうと、多くの人が順番待ちリストに登録。徐々に使えるようになった人も増えてきた。
そして2月22日、マイクロソフトはBingとEdgeのスマートフォンアプリにもAIの機能を搭載したと発表した。
今回、マイクロソフト本社でコンシューマー部門の最高マーケティング責任者を務めるユセフ・メディ氏が、NewsPicks編集部の取材に応じた。
メディ氏は、2月7日の発表会でナデラ氏に続いて登壇し、Bingのデモを披露した幹部だ。
世界に披露されたBingは今、人々にどう使われているのか。そして、グーグルが独占する検索市場にどう攻め込むのか。メディ氏のインタビューをお届けする。
INDEX
  • マイクロソフトとOpenAIの“融合”
  • Bingの「トップ市場」は日本
  • グーグルの牙城をどう崩すか
  • 検索広告はチャットにも広がる
  • すべての製品にAIを入れていく

マイクロソフトとOpenAIの“融合”