YCC修正は誰が総裁であろうと「いきなり」日銀黒田氏任期満了前の今に注意すべき訳
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「いざそれ(≒金利の変動幅拡大)が実現すると市場参加者がすぐに『次の一手』、すなわちYCC終了が予想されてしまい、結果的にオペ運営の難しさが増してしまう」というのは、12月の変動幅拡大で投機筋が活気づき、イールドカーブの歪みが却って大きくなったことで分かります。そういう意味で「10年金利の操作そのものを終了する可能性が高い」というのは納得です。ただ、それで国債金利が何処まで上昇するかは神のみぞ知るで、多くの人が見る通り1~1.1%程度で済む状況なら良いですが、それでも利上げに耐え難い構図になった日本経済にはそれなりのショックが走りそう。
「現在の極めて緩和的なYCCを変更・終了するという意味では1%台半ば~後半の所定内給与上昇率でも不足はないだろう。 問題はその賃金上昇の持続性」とありますが、今のインフレの主因は輸入に頼る資源価格の値上がりと円安で、これは企業と産業が生み出す価値の海外への流出を意味します。放っておくと業績が悪化しますから企業が売値を上げて海外への流出分をカバーするので物価が上り、物価が上がったので賃金上げ要求が強まって賃金が上がるわけですが、そもそものところで企業と産業、即ち我が国が生み出す富が海外に流出して減っているわけですから、賃上げに持続性はないと考えるのが自然でしょう。仮に持続するとすれば、インフレ心理が嵩じて起きる賃金と物価の悪循環になりそうな気がします。
分かり易く書かれているので大いに参考にさせて頂きますが、YCCの出口が相当難しいものになるだろうとの感は却って強くなりました・・・ (・・;ウーン