[13日 ロイター] - ブラックロック・インベストメント・インスティテュート(BII)は13日、日本株の投資判断を「アンダーウエート」に引き下げた。日銀が超金融緩和戦略から政策転換した場合、世界の利回りが上昇し、リスク選好度が低下する可能性があるとした。

日本政府は、日銀の黒田東彦総裁の後任に経済学者で元日銀審議委員の植田和男氏を起用する人事を固めたと、国内メディアが10日報じた。

BIIはこれについて、他の主要国との金利引き上げの方向性を一致させるサプライズとなりうると指摘。「日銀が長期金利の許容変動幅拡大再び拡大するか、イールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)を撤廃するなどの政策変更があり得るとした上で「誰が就任するにせよ、日本の賃金上昇とインフレのダイナミクスは現在の政策スタンスが限界に達している可能性があるとの見方を示した。

さらに、日銀の金融政策のほか、他の主要国の景気減速に対する日本経済の感応度も投資判断引き下げの要因になったとし「収益成長率の予想はすでに成長鈍化によるリスクを反映しており、日本の輸出セクターは苦境に立たされると予想される」と述べた。