アマゾン傘下ザッポス、消えゆくシェイ氏のレガシー
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日本語版はかなり短縮されていますが、シェイ氏の情熱を引き継ぐよりは「理屈」で経営した方が易しいということに尽きると思います(ただ、彼も焼死に至る晩年?は普通の人の理解を超える生活でした)。パーパスばやりですが、資本の論理の範囲で達成できればいいのか、それとも先行させるべきなのか?
ちなみにフェイスブック(現メタ)もインスタグラムやワッツアップを買収後いずれも最初の約束を反故にする形で拡大を図り、創業者を追い出しています。AmazonによるZappos買収14年目にしてついにZapposらしさがなくなってきたんですね....。Zapposは靴のEC会社ですが、徹底したカスタマーサービスと10のCore valueで作られた強い組織が有名で、組織カルチャーについて調べたことのある人だと一度は必ず聞いたことのある企業(知らない方には『顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説』をぜひぜひぜひ読んでほしい)。
WSJの英語記事によると、単なるレイオフ以上のものがあり、少し残念
https://www.wsj.com/articles/amazon-changes-at-zappos-slowly-dismantle-tony-hsiehs-legacy-5d393647
・Zapposの生命線であるCS部門をはじめ、従業員20%(300人)以上を解雇
・Tony Hsiehの右腕だったTyler Williamsも退社
・最近、Zapposの特徴的な箱もAmazonのシンプルな茶色の箱に変わった
ちなみにホラクラシー組織の先駆者としても有名でしたが、それでは限界があるとしてピラミッド型に移行しています。
https://qz.com/work/1776841/zappos-has-quietly-backed-away-from-holacracy
Zappos Core Values
https://www.zapposinsights.com/about/core-values企業カルチャーの重要性を体現し続けてくれていたザッポス。
経営判断からオフィスをはじめとしたファシリティーなど、全てにおいてコアバリューを徹底的に落とし込んだ見事なまでのカルチャーづくりをいつも参考にさせていただいていました。
「Amazonがどうしても欲しかった企業」として、約800億円でAmazonに買収されたことで有名になりましたが、Amazonが感じた価値のひとつはカルチャーの強さ(=競合優位性)だと思っています。
▼詳しくはココ
https://hrnote.jp/contents/b-contents-editorial-zapposkai-180227/
どのような会社であっても代謝は必要ですし、常に外部環境も組織も変化し続けているので必ずしもネガティブではないですが、この先どのようなカルチャーを紡いでいくのか?が個人的には気になっています💡