【下山進=2050年のメディア第28回】若者と新聞社をつなぐ。採用活動から生まれた新潟日報「鮭プロジェクト」〈週刊朝日〉
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やっぱ企業は、経営者だよなーと思うのが、新潟日報の元気のよさ。
代表取締役会長の小田敏三 さんは、若いころ、尊敬する先輩についていったことで、実力者にうとまれ、整理部に飛ばされていた。
社の実力者の宴席に呼ばれたときのこと。
「今日は整理部は勉強になっていますと言え」と含められていたにもかかわらず、その実力者に「こういう先輩が早くいなくなればいいと思うことはありますよ」とつい言ってしまったという武勇伝の持ち主。
横山秀夫の小説だったらば、その時点で、通信部行がきまり、定年までを通信部で過ごす、となったのだろうが、その後社長になった。
そういう人だから、下が意見を言うことを多とする。なので、活気が生まれるのだろう。
忖度は、組織でいちばんあってはならないことなんだよね。