(ブルームバーグ): 米アップルは今後導入する後払い決済「バイ・ナウ・ペイ・レイター(BNPL)」サービスの内部テストを数千人の小売りスタッフにも拡大する。同機能の待望の正式リリースに近づいている兆候のようだ。

アップルの従業員によれば、同社は今週、小売りスタッフに同サービスのテスト版を提供すると通知した。「Apple Pay Later」という名称の同機能は買い物客が購入代金を分割払いできるサービス。同社は以前、コーポレート部門の従業員にテスト版を提供していた。複数の従業員が匿名を条件に明らかにした。

同機能を正式に提供すれば、アップルは急成長する金融分野に参入することになるが、幾つかのつまずきもあった。昨年6月に発表した同サービスは同年9月に「iOS 16」の一部としてリリース予定だったが、技術的課題のため2023年に延期されたとブルームバーグは以前に報じた。同サービスはアップルが社内のイニシアチブのために設計した新しい金融プラットフォームで動く。

アップルは19年のクレジットカード「Apple Card」導入の際も同様の手順を踏み、小売りスタッフによる約1カ月間の試行を経て正式にリリースしていた。

同社広報担当者はコメントを控えた。

原題:Apple Expands Test of Its ‘Pay Later’ Service to Retail Staff(抜粋)

More stories like this are available on bloomberg.com

©2023 Bloomberg L.P.