パナソニックHDの米電池新工場、6300人の町沸く
日本経済新聞
10Picks
コメント
注目のコメント
先に投資をして後で客を探すと表現するのは微妙ですが、現在起きている電池競争の一面を表してます。オバマ政権時は、国研やベンチャーによる電池技術に国が投資して(失敗して)いましたが、現在のIRAはモノとしてそこそこでも電池の生産能力に投資する競争になってます。
競争軸は普及するであろうコストで生産出来るかどうかで、生産するのは三元系かリン酸鉄正極の電池で、三元系の場合には原材料比率が生産コストに占める割合が高いので、更に上流の原材料獲得やサプライチェーン構築競争になっております。
先に投資して生産するというのは、「供給はそれ自ら需要をつくりだす」というセイの法則を思い起こさせます。
つまり電池の競争軸は、技術開発のようでまったく違う経済やファイナンスとマーケティングで決する状況になってます。しかもファイナンスは補助金や税控除といった財源を使って。ここに一民間企業の投資で戦うには限界があるので、日本も異次元の支援をすることを表明してますが、米国や中国のような戦略を持っているかが懸念されるところ。
現実的な戦略として民間企業が採りうることは、米中に対抗することでは無く、彼等にとって日本の存在や技術が不可欠であることを示すことだと思います。半導体を参考にするのは性能向上の限界がある電池の場合には難しいですが、どこで戦うかを定めることは重要です。