[東京 3日 ロイター] - 三井物産は3日、2023年3月期の連結純利益(国際会計基準)見通しを従来の9800億円から、前年同期比18.1%増の1兆0800億円へ上方修正すると発表した。

IBESがまとめたアナリスト7人による予想平均値1兆0180億円を上回った。液化天然ガス(LNG)のトレーディング収益について、米キャメロンLNGからの引き取り数量の増加を踏まえ800億円ほど引き上げたほか、価格が高止まりする石炭、鉄鉱石などの市況を反映し、150億円を上積みした。

LNGへの投資について、重田哲也・最高財務責任者(CFO)は会見で、機会があれば新規または追加的な事業を取り込む考えを改めて示した。

2022年11月に決議した自社株買いについて、取得枠を従来の1400億円から2400億円に拡大することを明らかにした。期末配当も70円に引き上げ、年間配当を135円に増配するとした。

2022年4─12月期の連結純利益が前年同期比32.8%増の8407億円だったと発表した。