日銀正副総裁に初の女性登用なるか、ダイバーシティー推進の試金石に
Bloomberg.com
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翁さんの経済学者としての実力は、皆様ご認識の通り最高レベルです。加えて,実態経済への理解度、バランス感覚,コミュニケーション能力,世界経済を俯瞰するビジョンなどの秀でた能力をお持ちの方です。性別に関わらず有力候補者として十分な資質を備えていらっしゃると思います。
日銀副総裁人事で女性登用が一つ焦点とされていますが、一方で、現在の雨宮副総裁、若田部副総裁の日銀プロパー+経済学者の組み合わせから、財務省出身者の副総裁が誕生するかにも注目したいです。(それ自体に対する評価は別として)たすき掛け人事という従来の慣例への回帰とみることもできるため。
「性別ではなく実力で選ぶべき」とのご意見は当然そうで、中央銀行のトップ層になるには高度な専門知識と相応レベルの資質が求められるのであり、これは性別は関係ない。そもそも候補に上がる数がかなり限られるので、候補の中に女性の数が最初から少ないため、女性が選ばれなくても仕方ない、と考えることもできる。
一方、圧倒的な男性優位の伝統の中で、女性が経験を積み、能力を鍛える機会さえ十分に与えられてこなかったとすればどうか。候補が少ないことの原因は女性の能力不足なのか。
伝統を打破するというのはそう簡単なことではない。日銀のような巨大組織はなおさら経路依存性が強いでしょう。意思決定を男性だけがしている限り変わらないわけで、意思決定者の中に女性を入れて、機会不均等の現状を変えていくための実績や土台をまずは作っていくべき。と個人的には思います。