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20年以上前にバンコクに住んでいました。かつてのタイはこんなことは普通。
タイの公務員は給料が安いので、上層部もこの手の副業を黙認することで給与の補填をしていたわけです。交通違反をしてもタイ人の場合は100バーツ(300円)、外国人はその10倍位を警官に払えば無罪放免。真面目に警察で罰金を払う人など皆無。
私はタイの後にシンガポールに異動したのですが、周りからは「タイのように警官にお金を渡したら逮捕されるかもしれないので絶対にやってはいけない」と言われました。ただし、国境を越えてマレーシアに入るとタイと同じでした。
空港からのパトカー先導も有名。これはタイのお金持ちも使っていたと思います。
その他、お役所の手続きもお金が有効。急ぎで認可をもらいたい時はとても便利。(日本人には関係ありませんが)子供の成績も先生にお金を払えば上げてもらえると聞きました。だからタイの公務員はみんな金持ち。日本では考えられないことです。
しかし今回の件は、いつまでもそれではいけないということなんでしょう。全てが杓子定規な日本に較べて、タイの「いい加減さ」が好きだった私としては少し寂しい気もします。
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