米、献血制限緩和へ案公表 男性間性交渉の条件撤廃

コメント

注目のコメント

• 高橋 義仁

  専修大学 商学部教授

  ・2023年01月28日

  男性間での性交渉がある方の感染率が高かったことから、献血中にウイルスが混入するリスクを下げるために行っていた措置ですが、近年の研究では差が縮まっていることから、米国でこの条件を撤廃する方向性が示されたとのことです。
  
  差別とは何かについて、「職務遂行に関係しない要因」に関する (1) 個人的な偏った価値観や信条がそうであることは多くの方が知っていますが、(2) 個人的信条にもとづかない統計的なものも差別です。差別は人権の侵害であり、公益性を損ないます。
  
  一方で感染症を抑制する必要がある場合、統計に基づく特定対象者の行動制限は、公益性の観点から実施されるものです。どの程度の統計的差異で線引きすべきなのかは難しいところがあるため、この点が議論の対象になるでしょう。
• 鈴木 一人

  東京大学 公共政策大学院教授

  ・2023年01月29日

  HIV/AIDSが「不治の病」だった頃に作られたルールがようやく見直されるようになった。しかし、日本では未だに見直しが進まず、1990年代にイギリスで狂牛病が流行ったときにイギリスに滞在した人（私）も献血することができない。