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報道は米国疾病管理予防センター(CDC)の新型コロナウイルス対応責任者ブレンダン・ジャクソン博士のメディア・ブリーフィングに基づくものです。同氏の報告の根拠は、CDCの担当研究チームが2022年12月1日から2023年1月13日までの新型コロナウイルス症例を確認した結果によるものです。この期間は米国でXBBとXBB.1.5株が米国で急増しています。オミクロン株対応ワクチンは、BA.5 関連の感染症だけではなくXBB/XBB.1.5に対しても同程度機能しているとの意見を述べています。

(感染予防効果の年齢への影響)
・18~49 歳:BA.5に対する感染予防効果は 52%、XBB/XBB.1.5に対する感染予防効果は48%
・65 歳以上:BA.5にに対する感染予防効果は37%、XBB/XBB.1.5に対する感染予防効果は43%
新型コロナウイルスワクチンを2回から4回接種した場合、約半数の方に対し感染を予防するが、年齢が高くなるとそれよりやや効果が劣るということになります。

研究継続中としながら、以下のことも伝えています。
(死亡率)
・オミクロン株対応ワクチンで追加接種を受けていない方は、ワクチン接種を受けた人々と比較して、新型コロナウイルスによる死亡リスクは2倍以上
・ワクチン接種を受けていない人々の新型コロナウイルスによる死亡リスクは13 倍程度

XBB系統株に感染対策にオミクロン株対応ワクチンを使うと、集団として症候性感染症のリスクを約半分に減らすことから推奨されるとしながら、個人毎には差異があり、それぞれのリスク要因に基づいて利益の程度が異なるとしています。この科学的事実は今後米食品医薬品局(FDA)の資料に使われますが、日本にも貴重だと思います。

発表内容についてロイター通信がより詳しく伝えています。
「Updated COVID vaccines prevented illness from latest variants -CDC」(2023年1月26日Reuters)
https://www.reuters.com/business/healthcare-pharmaceuticals/updated-covid-vaccines-prevented-illness-latest-variants-cdc-2023-01-25/
米国で増加中の新型コロナウイルスのオミクロン株派生型「XBB・1.5」とその仲間のウイルスについて、米疾病対策センター(CDC)のチームは25日、オミクロン株対応ワクチンの追加接種から少なくとも3カ月は、追加接種しない場合に比べて発症を40~49%抑えられるとする暫定的な解析結果を発表したとのこと。

今回の発表によりワクチン追加接種のあり方がどうなるか気になります。