MSCとマースク、提携解消へ。25年から単独運航
日本海事新聞 電子版
21Picks
コメント
選択しているユーザー
コンテナ船のトップ船社,MSC(スイス,イタリア系)とマースク(デンマーク)は2025年1月末で契約を終了することで両社が合意したことを発表しました.2014年の合意,15年からの船腹共有協定を経て10年で閉幕することがわかりました.記事にもある通り,アライアンス解消のうわさはありましたが,それが確認された形です.MSCが船腹を拡大し,29年ぶりにコンテナ船のトップ企業交代を実現する一方,マースクは物流企業へのシフトを進めており,両者の戦略の違いがこのような形となって表れたのかもしれません.
25年以降は両社は単独運航に移行するとのことです.両者ともに規模は十分に大きく,単独でもTHEアライアンスに匹敵するため,単独運航を維持するのは難しくないです.が,2024年には欧州委員会によるコンソーシアムの競争法適用除外の更新がありますし,3大アライアンス体制にも何らか変化があるかもしれません.2010年代の業界再編も2Mの結成が一つの契機となりました.