[ベルリン 23日 ロイター] - 米自動車大手フォード・モーターが欧州全体で最大3200人を削減し、一部の製品開発業務を米国に移管する計画と、ドイツ最大の労働組合である金属産業労組(IGメタル)が23日発表した。

IGメタルによると、フォードは製品開発で最大2500人、管理職で最大700人を削減する考えで、ドイツ国内の施設が最も影響を受ける見通し。

独ケルン工場では23日、開発センターに勤務する3800人を含む約1万4000人の従業員に対し、人員削減計画が通知された。

フォードはコメントを控えた。20日発表した声明では、電気自動車(EV)生産への移行に伴い構造改革が必要としつつも、計画が確定するまでは詳細は明示しないとしていた。

IGメタルは、大規模な人員削減が実施されれば、「ドイツ国内だけでなく、欧州全体のフォードに深刻な影響が及ぶ恐れがある」とし、企業側と戦う姿勢を鮮明にした。