マイクロソフト、ChatGPTのオープンAIに複数年で100億ドル投資
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ChatGPTは利用者急増で新規では現在使えない状況です。現行バージョンだと2021年までのデータで走らせているようなので、かなりの割合で誤った情報も出てきますが,今後更に精度が向上しそうです。既にアメリカの教育機関では、学生の代わりにchatGPTが論文を書くなどの“乱用”を懸念する声も上がっています。そういえば,先週ダボスでもchatGPT の話題が取り上げられていましたね。
海外事業関連のリサーチで食べさせてもらっています。
英語によるGoogleの自然文検索のレベルが上がってきていて、ドンピシャの回答を得ることが大変に容易になりました。
例えば、英語で
What is the strategy of Tesla?
と聞くと、ドンピシャの回答が出てきます。
回答を載せているページへのリンクを張った上で、エッセンスの文章がトップに表示されます。しかもカギとなるフレーズは太文字になっています。
こうした自然文による検索の背後には、バージョンアップを重ねてきたAIが動いています。
話題になっているChatGPTが仕事でどの程度使えるものなのか、ここ10日ほど色々な形で試しています。現在抱えている欧米の特殊な分野のリサーチの仕事があり、クライアントが求めているコアな事柄をChatGPTに自然文で尋ねます。
するとかなりの精度を持った、聞き方によってはかなり網羅的な回答がスルスルと返ってきます。
最初は驚きます。Googleの自然文検索では1日かけてようやく調べられる関連事項の固有名詞の群れが、ChatGPTでは、1発の質問だけで、網羅的に出てくるからです。
Googleを使った場合、「固有名詞」がわからないと検索が進まないところがありますが、ChatGPTでは色々な学習を重ねているので、その「固有名詞」の「群れ」を出してくるのです。
調べ物で食べている人には、ある意味魔法のようなツールです。
しかし現在のChatGPTにはまだまだ限界もあることは確かで、その一つが利用制限です。1時間にいくつもの質問を重ねて行くと、"Too many Requests in 1 hours, try again later"が出て使えなくなります。
推察するにコンピュータ資源がまだまだ足りません。
現在の利用者100万人〜200万人程度が利用すると、ピークには処理が捌き切れなくなるのでしょう。
利用者が数億人規模になっていくとして、それらの人がGoogle並みの速いレスポンスを得られるようにするには、Googleのコンピュータ資源の少なくとも10倍、多く見積もると100倍程度の資源が必要となることが見えてきます。それが「複数年で100億ドル」という規模の投資になっていくのだと推察します。OpenAIは名前の通り、それまでのインターネット産業の寡占性に対する反省からオープンソース、NPOの精神で始めたにもかかわらず結局は人間の金銭欲には抗えず、いろんな仕組みを駆使して実質的には営利企業となっている。既に企業として最大株主はMSであるが更に突っ込むという話。ChatGPT等は原則としてオープンソースであるが、当然にそのAPIを叩きに行くたびに生じるトランザクションをMSはAzureの上に載せる、関連する様々なDevツールを搭載する、という事でクラウドAIの覇者に向けた打ち手だろう。対するGoogleは内製エンジンで突き進む方向用のよう。
次世代AIもナデラMS、ピチャイAlphabet/Googleの、インド人経営者対決の様相を呈している点もいかにも今の地球儀上のパワーバランスを現しているようで興味深い。