[ロンドン 18日 ロイター] - 世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で発表された「世界で最も持続可能な企業100社」のトップに鉄スクラップのリサイクル会社シュニッツァー・スチール・インダストリーズ(米オレゴン州)が選ばれた。

昨年のトップは、風力タービン製造のベスタス・ウィンドだった。

ランキングは調査会社のコーポレート・ナイツが作成。エネルギー生産性、炭素生産性、水生産性、廃棄物生産性が2021年に大幅に向上したシュニッツァーがトップに選ばれた。

コーポレート・ナイツのトビー・ヒープス最高経営責任者(CEO)は「鉄鋼会社がトップになったのは、シュニッツァー・スチールが初めてだ」と指摘。「世界有数の環境汚染産業で世界で最も持続可能な企業が誕生したのであれば、どのような産業の企業も対策を強化できないと言い訳することはできない」と述べた。

ランキングは、持続可能な売上高・投資、炭素生産性、人種・ジェンダーの多様性など25の指標に基づいて作成される。ビジネスモデルの中核に持続可能なソリューションを据える必要があるほか、カーボンフットプリントの削減に向けた投資も求められる。

ランキングを基に作成された株価指数は、過去11年のうち7年でMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)をアウトパフォームしている。