清水勝彦
慶應ビジネススクール教授
・2023年01月14日
とってもミスリーディングなタイトル。私の知る限りMBAのトップ校でGMATやGREが必要でない学校はありません（逆に、HBSはずっと不要としてきたGMATを何年か前に足したくらい）。理系を含め大学院にもいろいろあって、確かにそういうところもあるんでしょうが（私が関係したUT San AntonioとTexas A&Mも出てきたのは驚きでした）。
松田弘貴
Collective Souls Inc. Founder & Managing Director
・2023年01月14日
GMATならまだしもGREをMBAに必須というのは少しミスリーディングな気が。。　記事の通りアメリカの大学院ではGREはほぼ必須です。単語のレベルはGMATよりも高いと言われており、TOEFLもままならない中での受験で私も大変苦労した思い出があります。
Saitou Kazuhiro
U of Michigan 教授 (機械工学), 副学科長
・2023年01月16日
MBAには普通GMATですが、それもなくなってるんですか？

メリケンtop 10工学部大学院では今、GREなしが普通ですねぇこれはCOVID+BLMが理由です BLMきっかけで広がった大学の DEI 活動の一貫として、今だけでなく、今後ずっと廃止になった所も多いです、うちの大学含め

永遠廃止の理由は、1) GREの受験料や、大学に結果を送るための料金、そして何よりも準備予備校の費用が、経済的に恵まれない環境にある事の多い人種URM (under-represented minorities) の学生さんに不利に働くから、と、2) PhDプログラムでの成功と、大学院入学当時のGREスコアの統計的相関が見られないから、が主流です (研究しない事の多い修士では、少し相関がみられるようです) 全米大学院の殆んどがURM学生さん確保に必死の中、このトレンドは中堅以下の大学院にも進むと思いますねぇ

MBAでは理由1)は弱い (社会人経験のある志願者が殆んどのため)ので、廃止へのDEI的プレッシャーはそれほどないと思われますねぇ

入学審査プロセスにおける更なる(国内生の)DEI促進のために、holistic admission といって、願書、履歴書、エッセイ、推薦書、成績証明書からなる出願書類全体の精読から合否を総合判断するニーズが高まり、ワタシのようなGrad Chair は更に忙しくなりましたよ今年も３月までに2000近く読まねばですただ、Zoom普及のお陰て、インタビューは凄く楽になりました

一方で、記事にも少しありましたように、GRE廃止は留学生に取っては余りよいニュースではないと思われますねぇ留学生のGREスコアは、国内生より高いのが普通なのですが、そこでアピールできないとなると、辛いですねぇ、特にメリケンで知られていない大学の場合その辺の状況を、この夏ニホンでやる大学院留学説明会でお話させて頂こうかな、と思ってますよ

GRE同様、コロナ中はSAT (学部入学用に高校生が受ける試験)を一時的に廃止すする大学も多かったのですが、これに関しても、DEIの観点から永遠に廃止する動きが出ているようですねぇ

なのでETSは必死ですねぇ、死活問題なので (あ、まだTOEFLはあります) ワタシの所にも営業がスゴイです