「優秀な創業者」だけでは成功せず、解決すべき政府の課題とは?
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注目のコメント
記事中でも紹介されていましたが、起業家ばかりが増えても小粒なスタートアップが量産されるだけで大半は2-3年でなくなるだけ、社会全体に大きなインパクトを生み出すようことはできないと私も強く思います。
根本的にアントレプレナーとプロ経営者って求められる資質が違うため両立するほうがむしろレアなので、スタートアップの数そのものが増えた今、次のフェーズとしてプロ経営者(あるいは候補)がスタートアップに入りやすくする仕組みがすごく重要で、ここにこそ政府の支援が必要だと思います。安定している大企業でこそ経営者教育ができるはずなので、どうやっても人材の流動性の議論は避けて通れないはずです。
基本的にプロ経営者人材は既に経済的にも一定以上もらってるはずなので、あえて今のポジションを捨ててでもお金のないスタートアップに飛び込むインセンティブが働きづらいはずです。ストックオプションの議論もそうですが、要は経済的・キャリア的なセーフティネットが用意されることが非常に大事だと思いますし、単一企業で出来ることは非常に限られるため、政策面で議論されるべき論点ではないでしょうか。弊社もSO設計を行いましたが、非常に煩雑で大変です。記事にもあるように、設計にかかる費用も必要ですし、信託型となるとまたその委託費用がかかり、創業早いうちにやるのは無理があると感じます。
優先株と普通株の使い分けで、SOに価値を持たせやすく設計するのは非常によいと思います。が、値付けのところが確かに日本では難しそうです。あとは、税制も変えるべきでしょう(私の予想では、岸田内閣中に必ず手が打たれると見ています)。現状では、税制適格・不適格で手取りが大きく変わります。行使金額の上限が敷かれている現状ではSO保有者に旨みが少なく、リスクを負ってもがっつり税金で取られてしまいます。「ストックオプションにモビリティーがない」まさに。
創業者はそもそもスタートアップに慣れている(向いてる)のに対し、自分とは違う優秀な人材を採用していく中で、候補者がSO自体を魅力として捉えられないケース。