ネタニヤフ新政権発足 イスラエル「史上最右派」
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2019年以来、右派・ユダヤ教連合 vs 中道・左派・アラブ人政党、の議席数が伯仲し、ハング・パーラメント状態が続いてきたイスラエル議会ですが、ついに2022年の総選挙で、右派・ユダヤ教連合が明白な過半数を獲得し、組閣しました。
右派・ユダヤ教連合と中道・左派連合で、政策上何が違うかというと、共通するところもあります。
アラブ諸国、特にサウディアラビアとの国交正常化によって、安全保障を確立したい、というのは、共通点でしょう。
安全保障上の脅威として、イランとその傘下の組織を敵視するのは、程度の違いはありますが、やはり共通点です。
あとは、パレスティナ人問題ですが、右派・ユダヤ教連合の方が強硬ですが、これはどうせ誰がやっても、短期的には解決しません。パレスティナ人の独立国家ができる、ということも無いです(2国家解決)。
これは、イスラエル軍の諜報機関が最近公式の会見で言っていたことですが、イランが単独で戦争を仕掛けてくる、ということはないです。
イランが核兵器の開発を進めて、それをイスラエル軍が武力で阻止するべきか、という問題はありますが。
本当に事が起きるのは、米国と中国の対決が本格化してからで、中国が劣勢になった時に、米国や日本に打撃を与えるために、影響下にあるイランを動かした時、です。たとえば、イランにアラビア半島一帯の原油、ガス関連施設をことごとく破壊させる、とかいった時です。
右派・ユダヤ教連合政権は、そういう時に、米国やアラブ諸国と緊密な連携をとるうえでは、やや適性が高いです。