タリバン、NGO女性職員を出勤停止 支援に影響必至
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ターリバーン政権を正式にアフガニスタン政府として承認した国はありませんが、国連機関や国連の委託を受けたNGOは、かなりの数がアフガニスタンに入って活動しています。
というよりも、外国の承認を受けられないような勢力が支配している国でも、入って行って活動できるのが国連機関や赤十字の強みです。
国連というのは、加盟国に交渉の場を用意するというのが1つですが、加盟国から拠出金を集めてNGOなどと連携して支援活動などを行う手配をする、というのもまた役割の1つです。
Save the Childreとか、ノルウェー難民協議会、CAREなどが、アフガニスタンでも餓死に瀕しているような家庭への大規模な支援を行っています。
ターリバーン首脳部は、このような外国NGOによって、どれだけのアフガニスタン人が命を保っているのかについて、認識が乏しいのかもしれません。
ノルウェー難民協議会などは、470人の女性職員を雇用しているそうですが、この470人の雇用も失われます。
ターリバーン首脳部としては、この470人の女性の代わりに470人の男性を雇用すればいい、そして女性は家にいればいい、という考えなのでしょう。
ことによると、ターリバーンの身内の男性を雇え、というのが本意かもしれません。戦争が終わったら仕事が無いターリバーン兵など、何万といます。
NGOの職員といっても、誰にでも務まるわけではありません。支援物資の横流しをするような人物でもだめです。すでに軌道に乗っている活動に、急に職員を大幅に入れ替えろといわれても、間違いなく支援の妨げになるし、それは多くのアフガニスタン人の命に関わることになります。
3つの主要なNGOは、ターリバーン政権に対して、男性も女性も同じように活動できるようになるまで、アフガニスタンでの活動を停止すると通達しました。
https://www.nrc.no/news/2022/december/afghanistan-nrc-appalled-by-the-closing-of-universities-for-women/ngos-condemn-afghan-de-facto-authorities-ban-on-women-ngo-workers/
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