長期金利、一時0.470% 7年5カ月ぶり高水準
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トラス政権の大盤振る舞い宣言で混乱を来した英国と違って経常収支は辛うじて黒字を維持しているものの、日本の放漫財政と政府の借金の大きさを斟酌すれば、日銀が抑制しない限り国債金利はもっと高くなって当然です。
10年物国債を無制限に買い続けた結果、10年物国債の利回りが他の年限対比で突出して低くなった歪みに耐え切れず、10年物国債の金利を上げると同時に他の年限の国債を大量に買う姿勢を見せて金利を下げ、全体のバランスを取ろうとしたのが今回の”修正”です。
しかし、金利は上げないとの日銀の言を無視して国債を大量に空売りした投機家は謂わば日銀を打ち負かした格好で、日本国債の実力に徴して金利が低すぎると思えば引き続き売り浴びせて来るでしょう。今回のサプライズで日銀の言そのものが信用できなくなったわけですからね・・・
そんな事態は起きて欲しくないですが、10年物国債金利が0.5パーセントに張り付いて、如何に日銀が他の年限の国債を買おうとも、他の国債の流動性低下とともに別の形の歪が再び生じないとも限りません。10年物国債の金利上限を引き上げたら忽ちそれに近づく状況に、何だか居心地の悪さを感じます。 (・・;為替で買い支えるコストを考えると、今のうちに少しでもレンジを広げつつ、将来的な1-2パーセントレンジまでの利上げの素地を作っておくことは、中長期的な日本のサバイバルのためにも重要と感じました。なぜサプライズかというと、サプライズにしないといろいろと食い合わさせる可能性があるからだと思いますので、ナイスタイミングだったのではないかなとも思います。