[ベルリン 19日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのナーゲル独連銀総裁は19日、ECBがインフレ対応に向けて実施している利上げの効果が出るまでに2年かかるとの見方を示し、ドイツ国民に対し忍耐を呼びかけた。

ECBは先週の理事会で0.50%ポイントの利上げを決定。利上げ幅は縮小したものの利上げは4会合連続で、7月以降の利上げ幅は合計2.5%になった。

ナーゲル総裁は放送局N─TVのインタビューで、ECBが4回連続で利上げを実施したことはインフレに対応していることの証拠になると指摘。ただ、インフレ率は2024年まで大きく低下しないとの見方を示し、国民に対し「ある程度の忍耐を要請しなければならない」と述べた。