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31年間の会社人生では英語で苦労しました。
タイとシンガポールに5年間駐在し、「非英語圏のビジネス英語」はなんとかなりましたが、帰国後に米国を中心とした英語圏の方々と仕事をする際に「日本語と同レベルのパフォーマンス」にははるかに到達できませんでした。
私の英語は、まず日本語で考えてから、頭の中で英作文を作成するので30分の打ち合わせでも日本語でやる場合の数倍は疲れます。特にヒアリング能力は最後まで上達しませんでした。

そんな経験から、海外駐在に同行した息子には小学校低学年から英語の家庭教師をつけ、大学では留学をさせました。
自分自身は大学の4年間を遊んでばかりいましたが、今思えば海外に行っとけばよかったと心底思います。
英語を制覇する人の特徴のひとつは、「クリアな目的がある」だと痛感します。30代後半〜40代で驚異的に英語スキルを上げた同僚がいましたが、理由は初めての外資系企業への転職で、必要に迫られたからです。見事に一年後にはビジネス英語が出来て、プレゼン前に言いたいことの下書きを作り、暗記したりと、それ相当の努力をされていました。

私自身も元々英語が好きで、スキルを上げたいとぼんやり思っていた時期は、中途半端だったなと苦笑です。初めて社会に出て、特別なスキルを持つ強さをひしひしと感じ、状況を変えたいという思いがきっかけで英語を頑張ろうと本気スイッチが入ったものです。

変化が多い現代だからこそ、英語のスキルは、強い味方となってくれます。世界も可能性も広がります。英語を学んでいる皆さん、応援しています。
私は中国語で授業し、中国人が書く修士論文の添削をしています。二十歳を過ぎて本格的に勉強を始めた中国語ですが、書いても話しても外国人と思われることは無くなりました。

「途中で踊り場のような何も成長しない時間があるんです。」(記事引用)

確かに成長の過程において、「踊り場」のような段階があります。ただし、本当に何も成長していないのではなく、「成長を感じられない」だけだと私は考えています。逆に、この「成長を感じられない」事こそが、かなりのレベルに達している証拠だと思います

能力を数値化するのは非常に難しいので、ここでは単語量=能力と仮定して、このことを説明します。

毎日、コツコツと単語を暗記していっても、記憶できる一日の単語量は限界があります。ここでは毎日5個の単語を覚えたと仮定します。もともとの単語量が50である初級者が、毎日5個ずつ単語量を増やしていけば、10日後には、

5(毎日増える単語量)×10(日)+50(もともとの単語量)単語量=合計100

となり、能力(単語量)はもとの50から倍増したことになります。

しかし、もともと500の単語量をもっている中級者の場合は、10日後には550個となり、実質的には10%((550-500)÷500×100(%))しか増えていないことになります。つまり、ある程度の能力に達した語学学習者になると、絶対数は同様に伸びているが、相対比率は下がっているからその能力の伸びを感じ取ることができなくなってくるのです。

このような時は、半年前の教科書やノートをパラパラとめくってみて下さい。きっと、今では当たり前のように覚えている単語やセンテンスにいっぱい書き込みをしているはずです。

「なーんだ、半年前はこんな簡単な単語もわからなかったのか!」と自分の進歩を実感し、自信を取り戻すことができると思います。たとえ「踊り場」を感じたとしても、あきらめずにやり続けることが大切です。
大事なのは会話かなと思いますし、世界には日本の教育で習うような美しい発音の英語喋る人なんてほぼいないので、積極的に話をすることが一番かなと思ったりします。
この連載について