1剤で売上1兆円超えも。イチからわかる「医薬品ビジネス」
コメント
注目のコメント
製薬業界の水平分業は余り一般的に知られていませんが、国にとっても、グローバルCDMOという存在は重要です。特に、パンデミックを経て、国内にCDMO/CMOの製造拠点を確保しておくことは、国民を守るために必須。
この図式は、経済安全保障として議論されている半導体や防衛産業と全く同じ構造です。コロナパンデミックにより医療に対する関心はもちろん、医薬品ビジネスへの注目も高まっています。要因の一つは規模の大きさにあるかもしれません。
米ファイザーの今年の売上高は11兆円を超えると言われています。
また、2021年に世界で最も売れた医薬品と言われる関節リウマチ治療薬「ヒュミラ」は、昨年だけで4兆円を超える売上を記録しています。
この巨額のお金が生まれるビジネスの裏側や医薬の現在の潮流を、Q&A形式で専門家に解説してもらいました。
業界の理解を深める一助になれば幸いです。「非常時にはワクチン製造に」ということですね。平時には、まずはバイオシミラー(バイオ医薬品のジェネリック)の生産でしょうかね。さらに新規のバイオ医薬品にまでつなげられれば、今後に日本経済にとって極めて重要な存在になるでしょう。
ちなみに、スイスは1年間に10兆円以上、輸出(ちなみにスイスの輸出額40%を占めています。多くの人はスイスと言えば高級時計と思っているかもしれませんが、その2倍の輸出額があります)しています。
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2020/97c7a2c75b3eca12.html
スイスは、抗体医薬品をはじめとしたバイオ医薬品に強みがあります。
現在、日本の医薬品産業は世界で3~4位といったところまずまずの位置につけています。化学合成の医薬品は日本は、今でも十分に強いのですが、今後、バイオ医薬品も発展させることができれば、自動車と並ぶ日本経済を支える大きな柱の一つとなるでしょう。
追記:
AGCのCDMOは小規模生産の方が得意なようですね。
https://www.businessinsider.jp/post-222398
その場合、バイオシミラー(ジェネリックバイオ医薬品)の生産というよりは、バイオスタートアップに取ってのよいコラボレーションの相手になりそうですね。承認を得るまでには、必要な試薬の量が増え徐々に生産をスケールアップしていかなければいけなくなりますが、その際には頼もしい提携相手ということになりそうですね。